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令和7年8月17日 くらしの道しるべ ― 生涯げんき便り 「眠りは毎日の再生時間」

夏の暑さで体も心も疲れやすいこの時期。
大切なのは、しっかり眠ることです。眠りは単なる休息ではなく、心と体を毎日再生させる時間。深い眠りがあってこそ、翌朝の元気が生まれます。

けれど現代の暮らしでは、眠りを妨げる要因が多くあります。
寝室にモノがあふれて落ち着かない、台風前の不安で気持ちが休まらない、夜の照明が明るすぎる──。小さなことの積み重ねが、眠りの質を低下させてしまうのです。

そこでおすすめしたいのは「眠りを支える仕掛け」を住まいと庭に取り入れることです。
断捨離で余白をつくる。台風前に屋根を点検して安心を得る。庭のハーブや木陰を整えて自然の風や香りを取り込む。こうした工夫はどれも大掛かりなリフォームではなく、暮らしに寄り添った一歩です。

病気や余命宣告を受けてからでも遅くはありません。ですが、その瞬間に頭は真っ白になり、冷静に暮らしを見直す余裕はなくなってしまいます。だからこそ、げんきな今こそ「生涯げんき仕様」に整えてほしいのです。

眠りが深くなれば、心も体もまた元気に目覚めます。
夏の終わり、あなたの暮らしにも「眠りを再生する仕掛け」を加えてみませんか。

―― 村上雅昭
(住環境学研究者・建築家・作庭家・CEO)

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