9月8日 「赤銅色の満月に想う──窓辺からの宇宙」
赤銅色の満月に想う──窓辺からの宇宙
昨夜20時、左手の窓をふと見上げると、まるで中秋の名月を思わせる美しい満月が輝いていました。
そして翌朝4時、右手の窓をのぞくと──月の右下が地球の影に隠れ、赤銅色に染まりながら静かに欠けていく姿が見えました。
それは、地球と月と太陽のめぐりが織りなす自然の舞台、皆既月食の一瞬だったのです。
けれども、その美しい瞬間に気づけたのは偶然ではありません。
南西に開いた小さな窓、寝室の天窓、ダイニングから切り取られる空の景色──。
窓の配置ひとつで、日常のなかに自然と出会うチャンスが広がります。
住まいの設計とは、ただ快適に暮らす器をつくることではありません。
ふとしたときに自然と出会えるように「仕掛け」を織り込むこと。
それが暮らしに潤いをもたらし、心と体をそっと整えてくれます。
赤銅色の月を窓辺から眺められた夜、家はただの建物ではなく、宇宙と私たちをつなぐ「舞台」になります。
こうした小さな積み重ねこそが、私が提案する “生涯げんき仕様”。
日々の暮らしに自然を取り込み、何十年先までも心と体をげんきに支えてくれる住まいのかたちなのです。
真似はできても、本物にはならない
最近、私の設計をそのまま模倣する同業者がいます。
けれどもご注意ください──。
**“生涯げんき仕様”**は、住環境学・人間工学・予防医学を背景に、
一人ひとりの価値観を ライフスタイルフィット診断プラスで引き出し、
そこから図面に翻訳していくプロセスに支えられています。
雑誌やSNSの写真をなぞっただけの家とは、根っこがまるで違うのです。
さらに、18年間連続で全国受賞を重ねてきた施工実績と、
私が育てた職人衆との「あうんの呼吸」。
これがあって初めて図面が生き、かたちになります。
たとえ図面を盗んで施工しても、職人の呼吸がなければ本物は実現できません。
真似されることを恐れてはいません。
所詮、真似は真似。満足はしても すぐにあきて 納得できない状態に ストレス ストレス
本物とまねごとの違いは、お客様がすぐに感じ取られるでしょう。
命にかかわる選択だから
「価格を比較すると他社が安かったから」──そうして依頼したものの、仕上がりにしっくりこない。
そんな声を耳にすることがあります。
安いものには安い理由があり、結果として「安物買いの銭失い」になってしまうのです。
住まいは命を守る器。
「安さ」だけで選ぶことは、将来の安心を失うことにつながりかねません。
どうか、日のあたる場所で、誠実に暮らせる家づくりをお選びください。