2月27日 境目は、静かにほどける
冬と春の境目は、
はっきりと線が引かれているわけではない。
寒い日もあれば、
やわらかな日もある。
けれど確実に、
何かが変わっている。
境目とは、
戦いではなく、
ほどける時間。
凍っていた水が、
ゆっくりと形を変えるように、
固まっていた考えも、
少しずつやわらいでいく。
住まいもまた、
境目を支える場所。
冷えを減らし、
光を受け入れ、
空気を巡らせる。
大きく変えなくてもいい。
ほんの少し整えるだけで、
体は「もう春だ」と気づきはじめる。
焦らない。
急がない。
けれど止まらない。
春は、
静かに、確実に、
こちらへ向かっている。
住まいと庭に、
その変化を受け止める余白があれば、
人は自然と、
深い眠りへ向かっていく。
