木陰で食べたおにぎりの、忘れられないおいしさ。
先日、家族で万博公園を訪れました。
お昼どき、家内が朝からにぎってくれたおにぎりを、木陰に敷いたレジャーシートの上で食べました。
風がそよぎ、木の葉が光を揺らし、遠くでは子どもたちの笑い声。
その中で食べた、あの手作りのおにぎりの味は――
一生忘れられないほど、おいしかった。
決して高級な食材ではなかったはずなのに、
外の空気と、自然の気配と、
何より、家族のあたたかさに包まれていることで、
味わいが深く、心の奥に染みわたるような「ごちそう」になったのです。
こんなふうに、「どこで・誰と・どう暮らすか」が、
毎日のひとつひとつの出来事を“宝物”に変えてくれる。
住まいや庭づくりとは、ただの建築ではなく、
こうした「幸せの器」を、丁寧につくっていくことなのだと、あらためて気づかされました。