令和7年8月19日勲章ではなく、生きて帰る仕組みを──消防士の命を守るために
令和7年8月18日、大阪・心斎橋で発生した火災で、2人の消防士が殉職されました。
「人が残っているかもしれない」──その思いから火の中へ突入し、帰らぬ人となったのです。ご家族の悲しみを思うと、胸が締めつけられてなりません。勲章や表彰では命は戻りません。
私は現在、国土交通省からドローンパイロットの許可を得て、高所現場で活用しています。
職人が危険な足場に上る前にドローンで点検を行い、命を守る取り組みを日々実践しています。ほんの十数万円の機体でも、4K映像や赤外線カメラで鮮明に映し出すことができます。建物や設備はお金で再建できますが、失われた命は決して戻りません。
消防の現場も同じはずです。
まずはドローンやロボットで火災建物を偵察し、人命の有無や延焼の危険を確認する。消防士が突入するのは、その後でいいのです。しかも災害時には特別な資格や許可は不要。普段から練習していれば、緊急時にはすぐに活用できます。
大切なのは「発想の転換」です。
「殉職は美談ではなく、防げる犠牲」。
消せない火は仕方がない──その代わり、近隣住民を避難させ、延焼を防ぐことに全力を注げばいい。消防士もまた誰かの家族です。命をかけるのではなく、命を守る仕組みを整えるべきなのです。
私たち市民も声をあげましょう。
「勲章ではなく、生きて帰る仕組みを」。
それが、犠牲を繰り返さないための、最初の一歩だと信じます。 社長 村上雅昭