スタッフブログ

2月21日 水が、巡りを思い出す

雨水を迎え、
雪はやがて雨に変わる。

凍っていたものが、
少しずつ形をほどき、
水として動き出す。

水は、
止まっているように見えても、
ほんのわずかに巡っている。

人の体も同じです。

冷えていた足先。
こわばっていた肩。
浅くなっていた呼吸。

巡りが戻ると、
体は、ゆっくりと本来の力を思い出す。

住まいの中の水もまた、
巡りの象徴。

浴室の湯気。
台所の湯気。
庭にしみ込む雨。

水が滞らず、
やわらかく動いている家は、
人の体も、どこか軽い。

春は、
芽が出ることよりも先に、
水が動くことから始まる。

今日、
窓の外の雨を、
少しだけ眺めてみる。

それだけで、
体の中の巡りも、
そっと動き出す。

住まいと庭に、
水の道があれば、
人は自然と、
深い眠りへ向かっていく。

2月20日 冬のなごり 

冬の名残と、春の気配が
せめぎ合う頃です。

空はまだ冷たい。
けれど、光は確実に力を増している。

庭を見れば、
枝先がほんの少し膨らんでいる。
土の色も、どこかやわらいで見える。

自然は、急がない。
けれど、止まらない。

人の体も同じです。

眠っているあいだ、
体は静かに回復を続けている。

深い眠りの時間に、
細胞は修復をはじめ、
心もまた、ゆるんでいく。

だから私は、
住まいと庭に「季節を愉しむ仕掛け」を
設けたいと考えています。

朝、やわらかな光で目が覚める。
窓の外に、季節の変化がある。
足元が冷えず、体がこわばらない。
夜、安心して暗くできる。

それだけで、
呼吸が深くなる。

呼吸が深くなれば、
眠りも深くなる。

眠りが深くなれば、
毎日が少し、軽くなる。

私は、
特別なことを売りたいのではありません。

家を、
「生きる力が戻る場所」にしたいだけです。

二月二十日。

まだ寒い。
けれど、光は前へ進んでいる。

今日も、
季節とともに、深く眠れる住まいでありますように。

リファイン京田辺
村上雅昭

2月19日

寒さの底にいながら、
光だけが、ほんの少し変わる季節です。

朝の光が、
一月よりも、わずかに強い。

庭の土の下では、
まだ見えない芽が、静かに動きはじめている。

目には見えなくても、
季節は確実に前へ進んでいる。

人も同じです。

つらい状況にあっても、
体は回復しようとする力を持っている。

その力が働く時間。
それが「深い眠り」です。

深い眠りのとき、
体は修復をはじめ、
心の緊張もゆるんでいく。

けれど、
住まいが冷え、
光が乱れ、
空気がよどめば、

眠りは浅くなる。

私は医者ではありません。
病気を治すことはできません。

でも、
眠りの環境を整えることはできます。

二月の住まいにできること。

・朝の光をやさしく取り込むこと
・足元の冷えをなくすこと
・音をやわらげる素材を使うこと
・窓の外に、小さくても緑を置くこと
・夜、安心して暗くできること

それだけで、
呼吸が深くなる。

家の空気が変わる。

私は、
長生きさせたいのではありません。

どんな状況でも、
その人の「げんき」を奪わせない。

住まいと庭が、
最期まで味方であること。

それが、私の仕事です。

二月十九日。

まだ寒い。
けれど、光は確実に強くなっている。

今日も、
深い眠りへ向かう住まいでありますように。

2月16日 静けさが、体を戻していく

春は、
音を立てて来ない。

風はまだ冷たいけれど、
どこか柔らかい。
空はまだ冬の色だけれど、
光は少しだけ長い。

大きな変化はない。
けれど、
体は正直です。

夜の冷え込みがゆるみ、
朝の目覚めが、
ほんの少しだけ軽くなる。

その小さな違いに、
気づけるかどうか。

住まいが静かであること。
温度が安定していること。
光がやわらかく入ること。

それだけで、
体はゆっくり本来の位置へ戻っていく。

無理に整えなくてもいい。
がんばって回復しなくてもいい。

環境が整えば、
人は自然と戻る。

それが、
住まいと庭の力。

今日も、
少しだけ静けさを。

その静けさが、
深い眠りを連れてくる。

2月15日 あたたかさは、足元から始まる

春は、
上から降りてくるのではなく、
足元からゆるみはじめる。

凍っていた土がやわらぎ、
冷えていた地面が、
少しずつ息をしはじめる。

人も同じです。

冷えは、
いつも足元から入る。

床が冷たい家では、
体は無意識に緊張する。
肩が上がり、
呼吸が浅くなる。

寒い家ほど、
人は動きすぎて疲れてしまう。

だからこそ、
あたたかさは足元から。

床の素材。
断熱の厚み。
熱の伝わり方。

それは、単なる設備ではなく、
体の緊張をほどく設計

足元がゆるめば、
体は安心する。
安心すれば、
夜は自然に深くなる。

春はまだ遠いけれど、
足元があたたかければ、
人の内側では、
もう巡りが始まっている。

住まいと庭に、
足元の安心があれば、
人は自然と、
深い眠りへ向かっていく。

2月14日 光は、少しずつ届いている

朝の光が、
ほんの少しだけ早く差し込む。

夕方の空が、
ほんの少しだけ明るい。

寒さはまだ厳しいけれど、
光は、確実に増えている。

変化は、
いつも大きくは現れません。

ほんの少し。
けれど、確実に。

暮らしも同じです。

家の中に入る光が変わると、
人の気持ちも変わる。

窓の位置。
カーテンの開け方。
天井の色。
反射する壁の素材。

光は、
明るさだけでなく、
心の向きを変えていく。

無理に動かなくてもいい。
芽を急がせなくてもいい。

ただ、
光が届く環境を整えること。

それだけで、
人は自然と、
内側からほどけていく。

住まいと庭に、
光の道があれば、
春は、静かに近づいてくる。

2月13日 ほどけた土に、芽は準備する

土は、
急に芽を出させません。

氷がゆるみ、
地面がやわらぎ、
見えないところで、
ゆっくり整っていく。

芽が出るのは、
そのあとの話です。

人も同じです。

焦って何かを始めるより、
まず、
固まっていたものが
ほどけているかどうか。

呼吸は深くなっているか。
夜は、しっかり眠れているか。
体は、緊張を手放しているか。

ほどけた土があってこそ、
芽は自然に準備を始めます。

立春を過ぎた今は、
動き出す季節ではなく、
動ける状態を整える季節

無理に芽を出さなくていい。
準備は、
静かな場所で進んでいます。

住まいと庭に、
その静けさがあれば、
春は、
ちゃんと訪れます。

2月12日 本質は、静かなところにある

春は、
急に姿を現しません。

氷は、
音もなくほどけ、
土は、
静かにゆるみます。

目に見える変化よりも、
見えない変化のほうが、
本当は大きい。

暮らしも同じです。

不調の原因は、
大きな出来事より、
小さな積み重ねにあることが多い。

寒さそのものではなく、
冷えを放置してきたこと。
忙しさそのものではなく、
休む時間を削ってきたこと。

本質は、
派手な場所にありません。

静かなところにあります。

なぜ、そうなったのか。
本当の原因はどこにあるのか。
どうすれば、本来の姿が現れるのか。

その問いを持ち続けることが、
暮らしを整える第一歩。

立春を過ぎたいま、
外はまだ寒いけれど、
内側では、
確かに何かがほどけ始めています。

本質は、
急がなくても、
静かに向き合えば、
必ず姿を現します。

2月11日 はじまりは、静かなところにある

今日は、建国記念の日。

国のはじまりを思う日とされますが、
はじまりとは、
声高なものではないのかもしれません。

土の中で、
芽が動き出すときも、
音はしません。

光が少しだけ増え、
凍っていた地面がゆるみ、
見えないところで、
小さな変化が積み重なる。

それが、
やがて大きな姿になる。

暮らしも同じです。

家を変える前に、
まず、
何を大切にしているのかを思い出すこと。

なぜこの家に住んでいるのか。
なぜこの庭を手入れしているのか。
何を守り、
何を次へつないでいきたいのか。

はじまりは、
外から与えられるものではなく、
内側から芽生えるもの。

住まいと庭が、
その静かな問いに向き合える場所であれば、
人は自然と、
深い眠りへ向かっていく。

そして、
朝は、また静かに始まります。

2月10日 ほどけた体は、音に敏感になる

体が緩みはじめると、
感覚は、少しずつ戻ってきます。

寒さに耐えていたときは、
聞こえていなかった音。
気に留めなかった気配。

それらに、
ふと、気づくようになります。

音に敏感になるというのは、
神経が尖ることではありません。
余裕が戻ってきたサインです。

床を踏む音。
湯が沸く気配。
風が窓をかすめる音。

住まいに、
そうした音が、
やさしく響く余白があると、
体は、さらに緩みます。

にぎやかでなくていい。
静かすぎなくていい。
落ち着く音の量があればいい。

ほどけた体は、
その音に包まれて、
自然に、
深い眠りへ向かっていきます。

春は、
目よりも先に、
耳に届く。

その変化を、
住まいの中で受け取れることが、
これからの季節を、
やさしく進む力になります。

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