スタッフブログ

第六感をそっと翻訳する──住みながら工事を得意とする理由。

■ 言葉にならない“暮らしの心”があります

お客様とお話ししていると、
「こうしたいのだけれど、うまく言えない」
「なんとなく、好き・嫌いがあるけど言葉にできない」
そんな声をよく耳にします。

実は、この“言語化できない感覚”こそ、
暮らしの質を決める 第六感 です。

私は長年、光・風・緑・音・素材が
人の心と体にどう影響するかを研究してきましたが、
“第六感”を無視した住まいづくりは、
どれほど設備が良くても、心が落ち着きません。


■ 第六感を翻訳するためのツール

そこで開発したのが
「ライフスタイルフィット診断プラス」 です。

30の質問に答えるだけで、
・感性の傾向
・暮らしのクセ
・無意識のストレス源
・未来への不安
・家族との距離感
など、普段は言葉にしにくい「暮らしの心」が浮かび上がります。

この診断は、
あなた自身も気づいていない“本当の好み”を見える化し、
そのまま 設計図・動線計画・収納計画・光と風の流れ に翻訳できます。


■ 住みながら工事が得意なのは、この診断があるからです

リフォームで最も難しいのは、
「住みながら工事をすること」。

生活動線・家族の生活リズム・ペットの動き、
洗濯・調理・入浴のタイミング……
これらを正しく読み取らなければ、
ストレスの多い工事になってしまいます。

しかしリファイン京田辺では、
最初に診断プラスで暮らしのクセを把握するため、

● どこで音が気になるか
● どこが避難経路になるか ただ地震では倒壊しない仕掛けをほどこします。
● どこが“心が落ち着く位置”か
● ペットと家族が動きやすい動線
● 朝・夜の光の入り方によるストレス

これらが最初から分かります。

だからこそ、
住みながらでも安心して工事できる“げんきになる住まい”
他社よりずっと正確に作ることができるのです。


■ 第六感が一番げんきになる住まいと庭へ

図面だけでは分からない世界があります。

むしろ、
「なんとなく、こっちが好き」
「説明できないけど、この光の感じがいい」
そんな“第六感のサイン”を拾い上げることこそ、
本当の住まいづくりだと私は考えています。

リファイン京田辺は、
あなたの第六感をそっと翻訳しながら、
住みながらの安心と、
生涯げんきで暮らせる住まいと庭をつくり続けます。

解き放つ くらしの定期便 —— 11月17日 銀杏の葉が綺麗

朝、ふと外に出ると、銀杏の葉が黄金色に輝いていました。
ひとつひとつの葉が光を受けてゆっくりと舞い落ちる姿は、
まるで季節が静かに次のページをめくっているようです。

銀杏の黄葉には、不思議と“心がほどける力”があります。
忙しさで固まった呼吸がゆっくり整い、
「ああ、季節はちゃんとめぐっている」と気づかせてくれる。
これは、自然が持っている“第六感をゆさぶる景色”です。

そして、こんな季節の変化を
自分の庭から、あるいは室内の窓から眺められる暮らしこそ、
村上店長が提案する “解き放つ住まい” の原点です。

・風にゆれる葉の音
・落ち葉の影がゆれる窓辺
・光の角度で変わる庭の表情

これらはすべて、住まいと心を静かに整える“自然の処方箋”。
認知機能の維持にも、深い眠りにも、ストレスからの回復にもつながる──
住環境学の研究からも、明確な効果が確かめられています。

銀杏の葉が一番きれいな今日、
季節を暮らしに取り入れる大切さを改めて感じています。

「暮らしの景色が変われば、心の温度も変わる。」

この冬も、“解き放つ” 暮らしのヒントを
村上店長がお届けしてまいります。

建築とは不思議なもの!

建築というのは、不思議なものです。
同じ図面でも、現場の空気が違えば、仕上がりもまるで変わります。

阿吽の呼吸がある現場では、木も、人も、気持ちよく動く。
けれど、途中でギスギスすれば、その影は必ず仕上がりに現れます。

私は、職人に合わせてきたのではありません。
職人を育て、現場の呼吸を整えてきたのです。

技術そのものは職人の領分ですが、
「取り合いの納まり」──その一つひとつの判断が、
仕上がりの美しさを左右します。

だから私は、納まりの線を誰よりも丁寧に見てきました。
木と木が、壁と天井が、空気のように“きれいに呼吸できる”ように。

お客様は、その空気の中で毎日を過ごされるのです。
だからこそ私は、
“見るたびにほっとする”現場の空気を、
今日も職人たちとつくり続けています。

観光バスでいってきました!

光に溶ける秋薔薇──静けさの中で、色と香りが深まる

秋の陽射しは、やわらかく、それでいて透明。
その光に包まれて咲く秋薔薇は、春よりも深く、香りに奥行きを感じます。

今日は、その薔薇たちを案内する観光バスの旅。
車窓からの景色も、降り立った庭も、
どこもかしこも“光に溶ける”ような美しさでした。

参加された皆さまが、静かに薔薇を見つめ、
香りを胸いっぱいに吸い込む姿が印象的でした。
花の命の短さを知るからこそ、今この瞬間が尊い──
そう感じた一日でした。

解き放つ くらしの定期便  11月5日 

今朝4時、まだ夜明け前の西の空に、まんまるの月が浮かんでいました。
澄んだ空気のなかで、その光は冷たくも、どこかあたたかい。
夜と朝のあいだ──一日のリズムが静かに切り替わる、ほんの短い時間です。

この「満ちて欠ける」月のように、
人の心や体にも、波があります。
ずっとがんばりつづけることより、
ときどき“満ちて”、また“ゆるむ”こと。
その繰り返しが、ほんとうの“げんき”を育てるのだと思います。

たとえば、家の灯りを少し落として、
月明かりの下でお茶をいれる。
それだけで、心の深いところがすっと整う気がします。
自然のリズムに寄り添う暮らしには、
薬では手に入らない癒しの力があるのです。

解き放つ くらしの定期便 11月4日号コラム

『光と風がくれる、“できる理由”。』

「この光と風なら、こんな方法で生かせるかも。」
そう思うたびに、新しい発想が生まれる。
そして、私は毎日が楽しい。

たとえば、草津の北風をやわらげるために、
デッキの梁を少しだけ斜めに設けたことがありました。
ただそれだけで、冬の午後にやさしい陽だまりが生まれ、
ご夫婦の会話が増えたのを覚えています。

住まいづくりには、いつも制約がつきまといます。
けれど、「できない理由」を探すより、
「できる理由」をひとつ見つけた方が、
家も、人も、げんきになります。

光と風を読むのは、図面ではなく“第六感”。
理屈ではなく、「なんとなく、ここが気持ちいい」と感じる心です。
その感覚を信じて工夫を重ねると、
“住環境治療学®”が目指す──
暮らしで治す、げんきになる住まい が、少しずつ形になっていきます。

そして、最後にひとつだけ。
真似をされるのも、かまわない。
けれど、心を込めずに真似をすれば、
あなたのいちばん大切な人を失う。

住まいとは、技術ではなく、
人を想う“心の仕事”だから。

第六感が一番げんきになる住まいと庭

― あるお客様から伺った話 ―

あるお客様が、こう話してくださいました。

娘さんが長女を出産されたときのこと。
ベッドに横たわるお母さんのそばで、まだ一歳十か月の長男・Tくんが、
お父さんの手を取り、お母さんの手の上にそっと重ね、
さらに自分の小さな手を添えたのだそうです。

誰も教えていない。
「こうしなさい」と言った人もいない。
それなのに彼は自然に、家族三人の手をひとつに結んだ。

お客様はその光景を見て、涙がこぼれたと言います。
「たぶんあの子の中に、“安心の記憶”があるんです。
私と散歩するとき、いつも左手で手をつないでくれます。
きっとそのぬくもりを覚えていたのでしょう。」

私はその話を聞きながら思いました。
――手は、言葉よりも早く愛を覚える。
“つなぐ”という行為は、本能であり、祈りでもある。
そしてそれは、まさに「第六感」が働いた瞬間だったのだと。

目に見えない“安心”や“ぬくもり”を感じ取る力。
それこそが、人が本来もっている「げんきになる力」なのです。

私たちがつくる住まいと庭もまた、
その第六感を呼び覚ます場所でありたい。
風の流れや光の角度、木の香りや土の感触、
それらが人の心に触れ、
言葉を超えて“安心”を伝える──。

家族が自然に手をつなぎたくなるような、
そんな空気をまとう住まいと庭。
そこにこそ、「生涯げんきに暮らす知恵」が宿るのだと思います。

私はその話を聞きながら、ふと──
「ライフスタイルフィット診断プラス」を開発した日のことを思い出しました。

言葉では説明できない“好き”や“落ち着く”という感覚を、
どうにか可視化できないかと思い、
人の感性と本能、第六感の働きを見える化するためにつくった道具です。

あのとき感じたことが、まさにこの瞬間に重なりました。
やはり、人を本当にげんきにするのは、理屈ではなく“感じる力”なのだ。
第六感をいかさずして、どうして良い住まいや庭ができるだろうか。

住まいとは、図面や数値でつくるものではなく、
心の深いところにある“感じる設計図”を、そっと形にすること。
それが、私の仕事の原点であり、
「暮らしで治す」という思想の出発点なのです。

暮らし彩時記 ──ハロウィンの夜に

10月31日、ハロウィン。
本来はケルトの暦で「一年の終わり」を意味する日だという。
秋の収穫を祝い、火を灯して祖霊を迎える──日本でいえば、お盆と大晦日を合わせたような行事だ。

夜になると、子どもたちの声が街をにぎわせる。
けれど本当のハロウィンは、静かに“火を囲む日”でもある。
電気を消し、キャンドルをひとつ灯してみるといい。
ゆらめく炎のリズムに合わせて呼吸が深くなり、
日々の慌ただしさが、ゆっくりと遠のいていく。

ハロウィンの橙色は、太陽の名残の色。
明日から始まる冬に備えて、心と体をあたためる光だ。
庭のハーブを少し摘み、温かな湯に浮かべるだけでも、
からだの芯が“げんき”を取り戻す。

一年の区切りに、静かな灯を。
それが、私たちの暮らしのハロウィン。

くらしの定期便 ─ 10月30日号

刻々と変わっていく夕焼け

── 目が離せない。

秋しぐれ 茜をのこし 風やさし
  (くらし彩時記)

夕方五時を過ぎるころ、
空が少しずつ朱に染まりはじめました。
オレンジ、桃色、紫、そして群青へ。
ほんの数分のあいだに、
光がまるで呼吸をするように変わっていきます。

庭のミモザの影がのび、
軒下の風鈴が、ひとつ音を立てました。
今日という一日が静かに終わっていく。
その瞬間を見届けることが、
いつのまにか私の日課になっています。

あわただしい毎日の中で、
ただ空を見上げる時間を持つ──
それだけで、心がふっとやわらぎます。
明日もきっと、いい日になる。
そんな確信をくれるのが、
この季節の夕焼けです。

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