「解き放つ くらしの定期便」令和7年8月23日 生涯げんき仕様──心満たす瞬間が生まれる住まいと庭
「処暑」は、夏の暑さがようやく落ち着き、秋へと移ろう気配を感じる節気です。田んぼの稲穂は頭を垂れ、夕暮れには虫の音が響き始めます。季節が次の章へと静かにめくられていく──その移ろいを肌で感じるとき、心は自然とやすらぎに包まれます。
住まいと庭にこの「処暑の瞬間」を取り込む工夫が、私たちのいう 生涯げんき仕様 です。たとえば、東の窓から朝の光を取り込み、夕暮れには庭先で鈴虫の音を聴ける居場所をつくる。ほんの小さな体験が、心を満たし、体をげんきに保つ支えとなります。
住まいは器であると同時に、季節を受けとめ、家族の心を映し出す舞台でもあります。処暑のような節目にこそ、自分の暮らしに「心満たす瞬間」があるかどうかを見つめ直してみませんか。