住まいと庭が病気をつれてくる10月7日 生活筋肉君です!
階段は生活筋肉を鍛える──勾配をゆるくして“転ばない家”に
(10月7日号 住環境学研究者・建築家・作庭家・暮らしの総合診療医 村上雅昭)
高齢になると、「階段は危ない」と言われがちです。
けれど、本当に危ないのは“急すぎる階段”であって、
階段そのものが悪いわけではありません。
実は、階段は**「生活筋肉」──つまり、日常の動きを支える筋肉**を
自然に鍛えてくれる、とても優れた存在です。
一段一段、ゆっくり上り下りすることで、
太ももやお尻の筋肉が衰えにくくなり、転倒予防にもつながります。
大切なのは、勾配(角度)と段の寸法バランス。
リファイン京田辺では、
一段の高さ(蹴上げ)を X cm前後 に、奥行き(踏み面)を X cm以上 に設定し、
手すりの高さや照明の角度まで細かく調整します。
そして、風や光が通る階段にすることも大切です。
暗くて湿気のこもる階段は、転倒やヒートショックの原因にもなります。
自然光を取り入れ、夜は足元灯をある角度で照射で設置──。
それだけで「上り下りが楽しみになる階段」に変わります。
家の中に“歩く場所”をつくる。
それが、寝たきりを防ぐ最良のリファインです。
※文中にあるXは、人それぞれに合った寸法があります。
人間工学にもとづき、あなたの体格・歩幅・筋力に合わせて設計します。
住環境治療学の視点から、暮らし全体を診て整える──
私は、暮らしの総合診療医として、あなたに最適な“治す設計”を処方します。
🔹次回(10月9日号)予告
「暗い部屋がうつを呼ぶ──光のリズムで心と体をリセット」