暮らしで治す ─ 生涯げんき仕様という処方箋(第2回)
階段は“危険”ではなく、“元気をつくる運動器”である。
「階段は危ないから平屋に」と言われることが多いですが、
本当は、**階段こそが体を治す“運動器”**です。
一段一段を上ることで、ふくらはぎの筋肉がポンプのように血液を押し上げ、
脳と心臓を同時に刺激します。
“生活筋肉”と呼ばれる太ももやお尻の筋肉が動くたびに、
全身の血流が整い、自然と深部体温が上がります。
手すりをつけ、段差や照明を整えれば、
階段は“危険な場所”ではなく、“元気をつくる装置”に変わります。
暮らしの中に“ちょっとした上り下り”を残すこと──
それが、医療や介護に頼らずに長く歩ける体を育てる、
生涯げんき仕様の第一歩なのです。
急な階段改善します。
連絡お待ちします。 住環境治療学研究者 建築家・作庭家 代表 村上雅昭