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解き放つ くらしの定期便 11月4日号コラム

『光と風がくれる、“できる理由”。』

「この光と風なら、こんな方法で生かせるかも。」
そう思うたびに、新しい発想が生まれる。
そして、私は毎日が楽しい。

たとえば、草津の北風をやわらげるために、
デッキの梁を少しだけ斜めに設けたことがありました。
ただそれだけで、冬の午後にやさしい陽だまりが生まれ、
ご夫婦の会話が増えたのを覚えています。

住まいづくりには、いつも制約がつきまといます。
けれど、「できない理由」を探すより、
「できる理由」をひとつ見つけた方が、
家も、人も、げんきになります。

光と風を読むのは、図面ではなく“第六感”。
理屈ではなく、「なんとなく、ここが気持ちいい」と感じる心です。
その感覚を信じて工夫を重ねると、
“住環境治療学®”が目指す──
暮らしで治す、げんきになる住まい が、少しずつ形になっていきます。

そして、最後にひとつだけ。
真似をされるのも、かまわない。
けれど、心を込めずに真似をすれば、
あなたのいちばん大切な人を失う。

住まいとは、技術ではなく、
人を想う“心の仕事”だから。

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