解き放つ くらしの定期便 11月5日
今朝4時、まだ夜明け前の西の空に、まんまるの月が浮かんでいました。
澄んだ空気のなかで、その光は冷たくも、どこかあたたかい。
夜と朝のあいだ──一日のリズムが静かに切り替わる、ほんの短い時間です。
この「満ちて欠ける」月のように、
人の心や体にも、波があります。
ずっとがんばりつづけることより、
ときどき“満ちて”、また“ゆるむ”こと。
その繰り返しが、ほんとうの“げんき”を育てるのだと思います。
たとえば、家の灯りを少し落として、
月明かりの下でお茶をいれる。
それだけで、心の深いところがすっと整う気がします。
自然のリズムに寄り添う暮らしには、
薬では手に入らない癒しの力があるのです。
