2月19日
寒さの底にいながら、
光だけが、ほんの少し変わる季節です。
朝の光が、
一月よりも、わずかに強い。
庭の土の下では、
まだ見えない芽が、静かに動きはじめている。
目には見えなくても、
季節は確実に前へ進んでいる。
人も同じです。
つらい状況にあっても、
体は回復しようとする力を持っている。
その力が働く時間。
それが「深い眠り」です。
深い眠りのとき、
体は修復をはじめ、
心の緊張もゆるんでいく。
けれど、
住まいが冷え、
光が乱れ、
空気がよどめば、
眠りは浅くなる。
私は医者ではありません。
病気を治すことはできません。
でも、
眠りの環境を整えることはできます。
二月の住まいにできること。
・朝の光をやさしく取り込むこと
・足元の冷えをなくすこと
・音をやわらげる素材を使うこと
・窓の外に、小さくても緑を置くこと
・夜、安心して暗くできること
それだけで、
呼吸が深くなる。
家の空気が変わる。
私は、
長生きさせたいのではありません。
どんな状況でも、
その人の「げんき」を奪わせない。
住まいと庭が、
最期まで味方であること。
それが、私の仕事です。
二月十九日。
まだ寒い。
けれど、光は確実に強くなっている。
今日も、
深い眠りへ向かう住まいでありますように。
