2月20日 冬のなごり
冬の名残と、春の気配が
せめぎ合う頃です。
空はまだ冷たい。
けれど、光は確実に力を増している。
庭を見れば、
枝先がほんの少し膨らんでいる。
土の色も、どこかやわらいで見える。
自然は、急がない。
けれど、止まらない。
人の体も同じです。
眠っているあいだ、
体は静かに回復を続けている。
深い眠りの時間に、
細胞は修復をはじめ、
心もまた、ゆるんでいく。
だから私は、
住まいと庭に「季節を愉しむ仕掛け」を
設けたいと考えています。
朝、やわらかな光で目が覚める。
窓の外に、季節の変化がある。
足元が冷えず、体がこわばらない。
夜、安心して暗くできる。
それだけで、
呼吸が深くなる。
呼吸が深くなれば、
眠りも深くなる。
眠りが深くなれば、
毎日が少し、軽くなる。
私は、
特別なことを売りたいのではありません。
家を、
「生きる力が戻る場所」にしたいだけです。
二月二十日。
まだ寒い。
けれど、光は前へ進んでいる。
今日も、
季節とともに、深く眠れる住まいでありますように。
リファイン京田辺
村上雅昭
